アイルトン・セナ(F1ドライバー)の伝説のレース1993年ヨーロッパグランプリとは ?

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前回、前々回に引き続き、アイルトン・セナの伝説のレースを紹介します。

前回は、1992年モナコグランプリを紹介しました。

セナとマンセルの優勝争い、レース終盤の接触ギリギリの全開バトルを

紹介しました。

今回は、1993年のヨーロッパグランプリを紹介します。

(目次)

1.アイルトン・セナの1993年シーズン

2.決勝レース序盤:鬼のようなドライビング

3.2人の運命を分けたタイヤ交換

4.まとめ

1.アイルトン・セナの1993年シーズン

1991年日本GP・1992年モナコGPに次いで、僕が好きなレースは

1993年ヨーロッパGPです。

1993年シーズンのマクラーレンは、前年に最高のエンジンサプライヤーで

あったホンダが撤退し、型落ちのフォードV8エンジンでとても苦しい

シーズンになるであろうと予想されていました。

僕自身も、型落ちのフォードエンジンでは、最強のウイリアムズ・ルノーに

太刀打ちできるはずがないと、あきらめていました。

セナ自身も当時としては珍しく、年間契約を結ばない、1戦ごとに契約し

レースに参戦していました。

しかし、ふたを開けてみると、開幕戦南アフリカGPでは2位表彰台

第2戦の地元ブラジルGPでは、雨を味方につけ優勝と、最高のスタート

を切りました。

そして僕が大好きな第3戦ヨーロッパGP。

特に紹介したのは決勝レースです。予選については簡単に紹介します。

予選の結果は以下の通りです。

1位:アラン・プロスト(ウイリアムズ・ルノー)

2位:デーモン・ヒル (ウイリアムズ・ルノー)

3位:ミハエル・シューマッハー(ベネトン・フォード)

4位:アイルトン・セナ(マクラーレン・フォード)

トップから約1.6秒遅れの4位と出遅れてしまいます。

このタイム差を見て、やはりウイリアムズ・ルノーの速さは別次元と

感じました。

2.決勝レース序盤:鬼のようなドライビング

そして、決勝レース。

天候は、雨が降りそうな曇りのような、よくわからない天候。

レースには故ダイアナ妃も観戦に訪れ、レースに華を添えていました。

スタート時は路面が少し濡れた状態で、セナはレインタイヤを装着しスタート

に備えます。

フォーメーションラップが終わり、運命のスタート!

セナは、スタートに出遅れ、第1コーナーで予選順位から1つ落とし5位に

落ちてしまいました。

雨が降っていて、路面が濡れています。当然滑りやすく、スリップしコースアウト

しやすい環境です。

しかも、スタート時はタイヤも温まっておらず、グリップ力も弱いので、リスクは

犯さないだろうと思っていました。

しかし、セナは違いました。

レコードラインを豪快に外して次々と抜いていったのです。

よくF1の放送では『鬼神のような追い上げ』とか『鬼神のような走り』

という言葉を使います。

まさしく、その言葉がピッタリでした。

スタートで5位に落ちましたが、次の第2コーナーでシューマッハーをパスし4位浮上

オールドヘアピンの下りで、これまたラインを豪快に外し、ヴェンドリンガーを抜いて、

3位浮上

その次のコーナーですぐさま、デーモン・ヒルを抜いて、2位浮上

そして、ついにメルボルンヘアピンでプロストのインを突きそのままあっさりと抜いて

1位になってしまったのです。

4位スタートから5位に落ちたものの、たった1周で4台をごぼう抜きし1位

グランドスタンド前に戻ってきたのです。

見た目ですが、とくに苦労もせずあっさりと抜いてきたような印象を受けました。

それほど、他のドライバーと、次元の違う走りをしていたのです。

その後もセナは、攻めのドライビングを続けます。

プロストよりも、1周3秒も速いラップタイムをきざみ、突き放します。

セナも自分のマシンの状況を知っています。

天候が回復し路面が乾くと、最強ウイリアムズ・ルノーには歯が立たないことを。

なのでスリップ・スピンのリスクをおかしてでもガンガン攻めたドライビングを

続けたのです。

3.2人の運命を分けた、タイヤ交換

少しずつ路面も乾き始め、各マシンがスリックタイヤへ交換をしましたが、

再び、雨が降り出します。

セナも、めまぐるしく変化する天候にあわせて、タイヤ交換を行いますが、

3回目のタイヤ交換で、右のリヤタイヤ交換に手間取り、ついにプロストに

トップの座を明け渡してしまいます。

そのプロストはというと、また雨が降ると読んだのか、雨用のレインタイヤ

に交換。

セナはタイヤ交換せずそのままドライタイヤで走行を続けます。

この選択が2人の運命を分けます。

セナの予想が的中します。思ったほど雨が降りませんでした。

雨が降ると思いレインタイヤに交換したことでスピードを上げられない

プロスト。

雨は降らないと思いドライタイヤでガンガンスピードを上げるセナ。

ついにセナはプロストを抜いて1位の座を奪い返すことに成功しました。

雨用のレインタイヤで晴れた路面を走行すると、摩耗が激しくタイヤのグリップ力が

一瞬のうちに低下します。

そのため雨で濡れた路面走行したりするので、スピードを最大限に発揮できる

ドライビングが出来ないのです。

その後のプロストは散々でした。

タイヤ選択に失敗し、またスリックタイヤへの交換のため、ピットインします。

そこでプロストにはめずらしいミスを犯してしまいました。

エンジンストール(エンストです)させてしまったのです。

プロストといえば、『プロフェッサー』と呼ばれています。

常に冷静沈着で、ミスが少なく、堅実な走りをするドライバーです。

タイヤ選択をミスし、セナに抜かれたことで、相当あせっていたのでしょう。

その、エンジンストールの間にプロストはセナに周回遅れにされて

しまいました。

アイルトン・セナに話を戻します。

その後、セナは順調にレースを進め、完全に支配します。

そのままゴールし、なんと2位のデーモン・ヒルに1分23秒もの大差を

つけて、優勝したのでした。

プロストもなんとか3位に入りましたが、なんとセナは3位のプロストまで

周回遅れにするという、ぶっちぎりの優勝でした。

めまぐるしく変わる天候に左右され、上位3人が行ったタイヤ交換の回数は

セナ:5回

ヒル:6回

プロスト:7回

この当時のタイヤ交換は、1~2回、多くても3回でしょう。

いかに、このレースの天候が不安定だったかがわかります。

そして、その天候を味方につけたアイルトン・セナが、前戦のブラジルGP

に続き2連勝を飾ったのでした。

4.まとめ

このレースのハイライトは、やはりオープニングラップのセナのドライビング

でしょう!

このレースをテレビで見ていたとき、鳥肌が立ったのをおぼえています。

子供ながら、アイルトン・セナは、ほかのドライバーとは全然違うんだ、

と思い知らされたレースでした。

そして、非力なマシンを操り、テクニックでカバーするセナ、天候を

味方につけ優勝するセナを見て、やっぱり、アイルトン・セナが好きなんだ

とあらためて思ったレースになりました。

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